普通の大人でいたくない
子供らと接していて、イラッとくることは星の数ほどある。
だらだらする。おしゃべりする。
空気を読まない。指示を聞かない。
短絡的で、楽観的。
先行きが不安なのに先を見て行動しない。
眠いとかお腹空いたとか面倒くさいとか目先の欲求に簡単に流されてそれを正当な理由として主張する。
大人から見ればイライラするばかり。
甘えるな。うるさい。静かにしなさい。
周りを見なさい。言うことを聞きなさい。
よく考えて行動しなさい。先を見て備えなさい。
我慢しなさい。勉強しなさい。
やって欲しいことをそのまま言葉にして命令する。そうしていれば「大人」「先生」としての務めを果たしているような気になる。
間違ってはいないと思う。
ただ2つの不安がいつもある。
「あたしはこの子の事を侮りすぎてはいないか?」
もう一つは
「勝手な期待や傲慢な考えに支配されていないか?」
ということ。
子供らにイラっとしたときは、大抵このどちらかでしかない。家に帰る道すがら、ベッドの中でも、振り返りをする。毎日反省している。
何が正しいという答えはないけれど、だからと言って独善的に振舞っていいわけじゃない。あの子たちの中にはそれぞれ清くて誇り高い魂があって、あたしたちはそれに目を凝らして、大事に見守る役目を持っている。
ついその役目を忘れて、「普通にイライラしている自分」になってしまう。
最近は特に、あの子たちの眼を見るようにしている。眼の奥にある何かを知りたくて、あたしは問いかける。
その答えはいつも拙いけれど。
大人なら読解力を駆使して読み取ってあげないとね(笑)