見破られし大人の傲慢

先日、いつもの捻くれ小学生に国語の授業をしていたときのこと。

その授業では「教育における『見留める』ことの重要性」がテーマの論説文を扱い、彼に読解してもらった。

その論説文いわく、「褒める」「叱る」という評価を下す前に、その根拠となる事実を「見留める」ことこそが重要である、と。
(#゚ロ゚#)共かーん。

その子にあたしは尋ねた。
「褒められるのと叱られるのどっちがいい?」って。

まぁ普通は褒められる方が良いって答えると思うけど。その子だったらどんな答えを返すか、あたしは好奇心が湧いて聞いた。

「どっちも嫌です」

即答でした(笑)

「えー!叱られるのはまだしも、褒められるのが嫌なのは何で?」

「コイツ舐めてんのかって思うから」

おぉおぉ(笑)期待に違わない捻くれっぷり(笑)

「褒めるってことは、そんなことも出来ないやつだって思ってたってことでしょ?舐めてる。それにすぐ褒めるやつはなんか嘘くさい」

「なるほどなぁ。面白いなぁ(笑)」

「でもいつも叱ってくる人に褒められると嬉しい」

そういって笑うその子の可愛さたるや。
でもそこで可愛い!なんて言ったらまた拗ねちゃうから言わないけど(笑)

この子との授業ももうすぐ終わりになっちゃう。せつなー(泣)