ひとつ分かったこと

あたしはものの見方が、教育というものとの向き合い方が、多分一般的な在り方とはかなり違っているんだと自覚した。いや、前から薄々感じていたからこそ、議論の場ではそれを出すのを躊躇っていたような気がする。

 

結局のところ、あたしはあの子らが単純に好きなのだ。だから励ましたいし、厳しくしたいし、愚痴聞いてやりたいし、相談に乗ってあげたいし、困ってたら助けたいし、何よりあの子達の中にある心というか、魂を信じたい。

 

あたしの言葉は「女の甘い考え」として一蹴されたようだわ。

 

「怯えを与えることに効果は本当にあるんでしょうか」

の問いに、沈黙の後

「そうするしかないという場合はそれもやむをえない」

などというどっかの政治家が言いそうなセリフ。罰を与えるのが良いとも言う。本当にそうか。その効力は一時でしかないし、それを力技で抑えつければ、その子の人間的な成長を妨げるばかりではないか。

 

長い目で見る。あの子達はまだまだ先の人生ががある。けれどこの出会いはかけがえがない。

 

少しのことだからといって少しの心しか注がないのは怠け者のやることだ。その子と向き合えた瞬間があたしには何にも代え難く大事なもの。

 

愛ある大人でいたいよ。